東京大学は、学部の授業料値上げを正式に決定しました。
来年度の入学生から今より約11万円引き上げ、国が定める上限の64万2960円とすることを今月24日に発表しました。
東大生有志による抗議声明
東大生有志による「学費値上げ反対緊急アクション」は25日、「学生の対話を求める訴えは無視され続けた。決定の撤回を要求する」との抗議声明を出しました。
東大の値上げが検討が報道された今年5月以降、学生らはデモや反対署名約2万7500筆を大学に提出するなどして抗議していましたが、実らない形となりました。
東大によるコメント
東大は、「現在、未来の学生のため、教育学習環境の改善を不断に続けていく。授業料改定はその実現を目指す基盤整備施策の一つだ」とコメントを出しています。
国立大の授業料は省令に基づいて定められており、標準額は年53万5800円で、64万2960円まで引き上げが可能となっています。
東大はこれまで標準額を維持してきましたが、20年ぶりに値上げをすることになりました。
東大が授業料の値上げをしたことで、他の国公立大学が追随する可能性もあるのでは、と懸念の声もあるようです。
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